こんな時どうしたらいいの?
そんな時にかぎり・・・動物病院が休診日だったり
深夜だったりと・・・不安感いっぱい・・・
あっそうだ!!この子を販売したショップや繁殖者に
聞いてみようと相談すると無愛想な対応(−−。)に
ショック聞くんじゃあなかったと後悔
愛犬家同士のトラブルこんな時どこに相談すればいいの?
信頼してこの子を譲って頂いたのにその信頼は今は無く
相談したい犬専門業者も知らず・・・
動物病院で症状や今後の事を聞きたいのに
何故かそこにはバタバタとした忙しそうな聞けないオーラが・・・
動物愛護団体に相談するのはどの様にしたらいいか?
その質問の仕方さえわからず・・・
愛犬家としてこの子を家族の一員として思うから
家族としてこの子に出来る限りの事をしてあげたい。
それが家族の責任と思っています。
そしてこの子と共に愛犬家として明るい日を多く送りたいです。
その声の多さにこの度このコーナーを立ち上げました。
一人でも多くの方々とその御愛犬により作られたコーナーです。
動物愛護法により多くの動物が幸せになる事を願い。
だから・・・時々・・・実話ぶっちゃけトークします。
実話エピソードもお話しする事あり。
その為にリアルな内容の文章になる事もあります。
どうぞご了承下さいませ。
何故なら動物取扱業登録証を得ているものは
御愛犬家の方々の愛する御愛犬の命の応援団となるべき
そうこの私チームホソノJPは思うから。。。
スタッフと共に獣医師のご協力を頂きこのコーナを
毎月作成して行きます。
1つの命でもそこに安心感を少しでも与えられたら。。。
そう願いながら。。。(^^)
第38集「ご愛犬たちも
歯周病に気を付けなきゃね」
犬のお口は食物を摂り入れて生命を維持するのはもちろん、
獲物を捕えたり、毛づくろいをしたり、コミュニケーションを
はかったりと、人間以上にさまざまな働きをします。
したがって、人間同様に御愛犬のお口のケアはとても重要です。
飼い主として、御愛犬の歯の健康について知っておきましょう。
(1)犬の歯のしくみを知ろう
■犬の歯は4種類
犬の永久歯の数は42本です。さらに、犬の歯は4種類に分けられます。
上下合わせて、後臼歯が10本、前臼歯が16本、犬歯が4本、切歯が12本です。
そのため、「上の犬歯が3本あって前臼歯が7本しかない」というのは
正常ではありません。
歯の本数の異常は、とくに小型犬や短頭種でよくみられます。
犬は人間のようにものをよく噛まず、飲み込める大きさに噛み切ったら
そのまま丸飲みするため、ほとんどの歯は薄くとがっています。
Fig.1-1 後臼歯 と 前臼歯
Fig.1-2 犬歯 と 切歯
■「機能歯」は大切な歯
犬の臼歯は、口を閉じたときにほとんど岐み合いません。とくに岐み合うのは、
上顎の第4前臼歯と下顎の第1後臼歯です。
上顎の第4前臼歯は薄くとがった形で下顎の第1後臼歯とハサミのように
重なりあい、食べものを切り裂きます。このふたつの歯は機能歯と呼ばれ、
犬の歯のなかでもいちばん大切な歯です。
これらの歯はその働きから折れやすく、歯垢がたまりやすいとされています。
Fig.1-3 犬の上下顎と歯の咬合状態
Miller Christensen, Evans著 『犬の解剖学』
学窓社, 1970 より
Fig.1-4 犬の下顎骨
同書
Fig.1-5 犬の上顎 (前頭断腹面側)
同書
犬の歯は上からエナメル質、象牙質、歯髄という3つの部分から成り立っています。
歯を支えているのは歯肉、セメント質、歯槽骨(しそうこつ)、歯根膜などです。
(2)犬の歯のトラブルは何があるの?
犬と人では歯のしくみもロの中の環境も違うため、かかりやすい病気も
異なります。
犬に多い歯のトラブルのうち、代表的なものは3つあります。
●歯周病
歯に付着した歯垢に潜んでいる細菌によって、歯肉などの歯の周囲の組織に
炎症が起こる病気です。
犬ではヒト以上によくみられ、3歳以上の約8割が歯周病をもっていると
いわれるほどです。
今回はこの歯周病をクローズアップして解説しますので、ぜひ参考にして
ください。
●破折・咬耗(はせつ・こうもう)
破折とは、外からの力によって歯が折れてしまうこと。
咬耗とは、ものを噛むときに、歯と歯、歯と硬いものがこすれあって、歯の表面が
すり減ることをいいます。
破折は上顎の機能歯(第4前臼歯)でよくみられます。原因としては、硬いものを
噛んだ、事故、ケンカ、不正咬合などが考えられます。
咬耗は、犬歯など、多くの歯でみられるトラブルです。老化によって起きる場合も
ありますが、硬いものを噛んで起きることもあります。
噛むことは歯垢予防のために大切ですが、犬の歯はそれほど強くないので、ボール
などの
硬すぎるオモチャや骨などの硬いオヤツを長期間かじらせるのは
避けましょう。
歯が折れたり、すり減っている場合は早めに動物病院に相談してください。
●乳歯遺残(にゅうしいざん)
乳歯の抜け替わりの時期を過ぎて永久歯だけになる時期(生後7ヶ月ごろ)が
きても、乳歯が抜けずに残ることを指します。歯の唆み合わせや歯並びの異常、
歯周病などを引き起こす原因になることもあるので注意が必要です。
多くは動物病院で乳歯を抜歯します。
■犬にも虫歯ってあるの?
ヒトの歯の代表的なトラブルといえば齲歯(うし)つまり虫歯ですが、犬には
ほとんど虫歯がありません。それは人とは口腔内の環境が違うからです。
人の口の中は pH 6.5〜7.0 で弱酸性ですが、犬の口の中は pH8.5〜9.0 で
アルカリ性です。
口の中がアルカリ性だと虫歯菌が繁殖しにくくなります。
また、ヒトの唾液には食べ物の中のデンプンを糖に分解するアミラーゼという
酵素がありますが、犬にはこれがないので、口の中に糖が長くとどまうないの
です。さらに、ヒトの歯が臼のような形が多く、噛み合う面のくぼみに汚れや
菌がたまりやすいのに対し、犬の歯はほとんどが薄くとがった形なので、
菌がたまりにくいのです。
(3)気になるお口の病気:歯周病
■どうして歯周病になるの?
歯垢の中に潜む細菌が、歯肉などの歯周組織に炎症を起こすことが原因です。
歯肉だけの炎症である歯肉炎なら治療によって完全に元に戻りますが、その
下のセメント質や歯槽骨まで侵された歯周炎になると、完全に元の状態に
戻すことは不可能になります。
歯石も歯周病の原因とよく言われますが、歯垢が石灰化した歯石は生きた
細菌は含みません。ただ、歯の表面がでこぼこになるため、より歯垢が
つきやすくなるのです。
歯垢は歯みがきで落とせますが、歯石は落とせません。
犬では歯垢が歯石になるスピードがヒトより早いので、より歯周病にかかり
やすいといえるのです。
■歯周病の症状は?
先にも触れたように、歯周病には歯肉炎と歯周炎のふたつの段階があります。
歯垢の中の細菌が常に歯肉に接していると、歯と歯肉の間に歯肉ポケットと
呼ばれるすき間ができ、歯肉に炎症が起きます。これが歯肉炎です。
この段階ではまだ歯の表面が褐色になったり、歯肉が赤く腫れる程度の症状
しかないので、多くの飼い主はなかなか気づかないものです。
歯肉炎が進むと歯肉ポケットはさらに深い歯周ポケットになり、その中で
さらに細菌が繁殖して、歯肉の奥の組織まで炎症が及びます。
これが歯周炎です。この段階になると口臭や痛みが出てきます。
歯周炎の重度なものでは、歯を支える歯槽骨が溶けて歯がぐらぐらしたり、
歯周ポケットから膿が出る歯槽膿漏になることもあります。
こうなると歯を残すのは困難になります。
■かかりやすい条件とは?
一般的に、高齢になるほど歯周病にかかりやすくなります。とくに、家庭での
ケアをまったく行っていない場合、加齢とともにその可能性は非常に高くなる
でしょう。また、歯が口の中で密生している小型犬や短頭種の犬は、歯垢が
たまりやすいので歯周病になりやすいといわれます。
全身性の疾患で免疫力が低下している場合も注意が必要です。
なお、やわらかい缶詰タイプのフードよりも、硬くて歯の摩擦効果がある
ドライタイプのフードを与えたほうが、歯垢・歯石の付着が少ないようです。
■はかの病気の原因にもなる?
歯周病はそのままにしておくとどんどん進行し、さまざまなトラブルを
引き起こします。歯のぐらつき、歯周ポケットから膿がもれる歯槽膿漏などは
その代表ですが、ほかにも次のような病気を引き起こす場合があります。
◎歯瘻(しろう)
歯周病が原因で歯の根っこの周りに膿がたまり、その中の菌が口の中の粘膜や
皮膚、骨を溶かして穴をあけ、ここから膿や血液が排出されます。目の下など、
皮膚の外側に穴があく外歯瘻(がいしろう)と、口の中に穴があく内歯瘻
(ないしろう)があります。
写真1 外歯瘻に罹ってしまった症例です。
排膿する前の状態です
写真2 排膿が始まった後、治療中の状態です。
写真3 治療後の状態。残念ながら発毛不能な状態に
なってしまいます。
◎口鼻療管(こうびろうかん)
上顎歯、おもに犬歯の根っこの周囲で炎症が進み、鼻との間にある骨が
溶けて、口腔と鼻腔が貫通した状態をさします。鼻水やくしゃみ、
鼻からの出血があります。
◎下顎骨骨折(かがくこつこっせつ)
歯槽骨が吸収されて下顎の骨が薄くなると、硬いものを噛んだときに
骨折することがあります。
◎全身性疾患
歯垢の中の細菌やその毒素などが歯肉の溝などから血管に入って全身を
循環し、心臓、肺、肝臓、腎臓などに悪影響を与えることがあります。
■治療法と予防法は?
歯肉炎の段階であれば、動物病院で歯石除去や歯肉ポケットの掃除などを
してもらい、家庭でのケアを続けていけば状態は良くなります。
しかし、歯周炎の状態にまで進むと、治療しても元の正常な状態には
戻らない場合があり、抜歯が必要になることもあります。
歯石除去などの動物病院での処置は、全身麻酔をかけて行います。
しかし、健康状態が悪いと麻酔がかけられず、治療ができなくなって
しまいます。そのため、歯周病は治療よりも予防に努めるのが賢明。
日頃から、歯磨きなど家庭でのケアをしっかり行いましょう。
■かんたんな歯垢予防のコツ
噛むものをまったく与えられなかった犬よりも、何か噛むものを与えられた
犬のほうが歯石の付着や歯肉の炎症が軽くて済みます。歯みがきとともに、
フードを硬くて噛む回数の多いドライフードにしたり、歯垢の付着を
抑制するオヤツなどを活用してみるのもいいでしょう。
(4)お口の病気も早期発見が肝腎です
どんな病気も早期発見・早期治療が重要です。
でも口の中の病気は一見しただけではわかりにくいもの。
飼い主が愛犬・愛猫の異常に早く気ついてあげられるよう気を付けましょう。
■口の中をのぞいてみよう
口の中の異常を確認するには、遊びやスキンシップの一環として、
ときどき御愛犬の口の中を見てあげるのが一番です。
こうしたことに慣れていない子は、口の周りを触られたり、口の中に指を
入れられるのを嫌がりますので、できるだけ子犬のうちから少しずつ
慣らしておくようにするとよいでしょう。
健康な犬の歯は純白で、歯肉や舌はピンク色をしています。ときには、
色素の影響で歯肉の色が黒っほい場合もありますが、全体がムラなく同じような
色なら心配はいりません。
これに対して、歯が茶色かったり黄色がかっていたり、歯肉が赤く
腫れているときは、歯垢などが付着し、歯肉に炎症が起きている可能性があります。
上顎の奥歯はとくに歯垢や歯石がつきやすいので、念入りにチェックしてください。
なお、歯肉の炎症は腫瘍や口内炎、感染症など、ほかの病気の可能性もあるので、
発熱や下痢といった別の症状がないかもよく確認しましよう。
■しぐさから異常を読み取って
犬は人間よりもずっと我慢強く、痛みをあまり表現しないので、体の異常が
わかりにくい場合がよくあります。
患部が飼い主の目に触れにくい口の中のトラブルは極めてわかりにくいもの
だといえるでしょう。
つぎに挙げたチェックリストをもとに、ペットのしぐさや行動から口の中の
トラブルを察知することが大切です。
一般的に口の中に痛みがあったり、違和感を感じると、食事をあまり食べなく
なります。
しきりに口の周りを気にしたり、硬い食べ物を嫌がったリ、頭を振ったりする
のも、口の中の痛みや不快感からきている可能性があります。
さらに、口臭やヨダレなども、口の中の異常を示す重要なサインのひとつです。
なかには、一見、歯とは関係ないように見えるサインもあります。
たとえば、先に述べました通り、歯垢の中の細菌によって、口と鼻の間の骨が
溶けて穴があく口鼻瘻管(こうぴろうかん)の状態になると、鼻血や鼻水が
出たり、よくくしゃみをすることがあります。また、口腔内の異和感から食後
すぐに食べたものを出すこともありますが、これは「嘔吐」と間違えやすいので
注意が必要です。
こうしたトラブルのサインを見つけたら、口の中をよくチェックして、早めに
動物病院を受診しましょう。口の中のトラブルは早期発見が何より大切です。
■口腔内疾患チェックリスト!
◎ 口の周りが汚れている
◎ 口臭がある
◎ やわらかいものしか食べたがらない
◎ 食事中によく食べ物を口からこぼす
◎ 食べものを食べたがるのに、実際は食べない
◎ よだれが多い
◎ 口の片方だけでものを噛んでいる
◎ 頬や顎が腫れている。または穴があいている
◎ 食後すぐに食べたものを出す
◎ 体に異常がなさそうなのに、鼻血や鼻水が出たり、くしゃみをする
◎ 片方の目だけ目やにが出たり、目の充血がみられる
◎ 口を触られるのを嫌がる
◎ 前足で口の周りを触る
◎ 食事中に、突然、奇声をあげる
◎ 口を床などによくこすりつけている
このようなサインが続いているときはお口のトラブルが考えられます。
■子犬や高齢犬の場合は
子犬の場合、乳歯が永久歯に生え替わる時期(生後3〜7カ月ごろ)にも
注意が必要です。乳歯が抜けるときには、歯肉に炎症が起き、痛みを感じる
場合があります。赤くなった歯肉やぐらつく乳歯は、歯みがきなどをせずに
そっとしておいてあげましょう。
万が一、乳歯が抜けずに残ってしまう乳歯遣残(にゅうしいざん)になったり、
永久歯の本数が少なかったり多かったりしているようなら、早めに動物病院に
相談しましょう。
このような歯の本数や生え方の異常は、歯周病にかかりやすくなるなど、
さまざまなトラブルにつながることがあります。7ヶ月ごろになったら
歯の本数や歯並びをチェックしましよう。
また、高齢犬にとって、歯の健康はそのまま体の健康維持につながります。
口の中の異常から食事が摂りにくくなれば、即、体力の低下につながるからです。
これまでペットのオーラルケアをしていなかったご家庭も、高齢になったら
一度は動物病院で歯の検査とアドバイスを受けることをお勧めします。
高齢になってから歯みがきに慣らすのはたいへんですが、あきらめず、
気楽にチャレンジしてみましょう。
(5)歯周病を予防する3つのポイント
歯周病などの歯と口のトラブルは、治療よりも予防に重点を置くべきです。
そのためには、家庭での日頃のオーラルケアと動物病院での定期的なチェック・
処置が欠かせません
■歯みがきで歯垢を落とす
=慣らすことからスタート
ロの中の健康維持、なかでも歯周病予防のためには、やはりご家庭での
歯みがきが欠かせません。まず、磨き方についてですが、ヒトの場合は
歯科医院で歯科医師や衛生士さんからブラッシング指導を受けることが
望ましいことと同様に、御愛犬の場合もなるべく信頼できる動物病院で
アドバイスを受けるようにしましょう。
「でも、うちの犬は歯ブラシを嫌がるから…」こうおっしゃって、ペットの
歯みがきに尻込みする飼い主さんはたくさんいらっしゃいます。ですが、
そこであきらめないでください。飼い主が無理強いしたり焦ったりせず、
ステップを踏んで毎日根気よく慣らしていけば、犬も猫も歯みがきを
受け入れるようになる場合が多いのです。
ですから、いきなり歯ブラシを口に突っ込んだりするのはやめてください。
はじめは口の周りを触わることからスタートします。慣れたら、口元を
そっとめくったリ、前歯にタッチしたりしてみましょう。徐々に奥のほうの
歯まで触っていきます。最初は短い時間で済ませ、上手にできたら必ずほめて
あげてください。終わったら散歩に行くとかおやつをあげるなどすると、
「これが終われば楽しいことが待っている」と覚え、おとなしく受け入れる
ようになるので効果的です。
続いて、水で濡らしたガーゼを指に巻いて、歯をこすることに慣らして
いきます。前歯から始め、歯垢のつきやすい第4前臼歯を重点的に。
ただし、嫌がった場合はすぐ中止しましょう。
=歯ブラシは焦らず気長に
奥歯までガーゼで歯をこすれるようになったら、いよいよ歯ブラシの出番です。
ペット用はもちろん、ヘッドが小さくて毛が柔らかい、人間の子供用歯ブラシ
でもOKです。ペット用歯みがきペーストもありますが、水をつけただけでも
かまいません。最初は歯ブラシの臭いをかがせ、噛んだりなめたりさせて歯ブラシ
そのものに慣らします。口に入れても嫌がらないようなら、前歯の表側を軽く
こすってみてください。だんだん奥歯や歯の裏側まで歯ブラシを進めましょう。
ペットが歯みがきに慣れるには時間がかかりますし、飼い主さんが「やるぞ!」と
身構えると、犬はかえって嫌がります。
飼い主さん自身が楽しみながら、気楽に気長にやるのがコツです。
■オーラルケア用品を活用
ものをかじるのが好きで、よく何かをかじっているような犬は、歯周病に
なりにくい傾向があります。それは、噛むことで歯の表面についた歯垢が
そぎ落とされるからです。
また、ものをかじるときには唾液が多く分泌され、唾液によって口の中が
洗い流される作用があります。この唾液の中には抗菌作用のあるさまざまな
物質が含まれており、歯肉の炎症を防いでくれるのです。
最近は、歯垢をつきにくくする効果のあるデンタルガムや、ロープやゴムなどで
できた噛むオモチヤがたくさん市販されています。
こうしたものを取り入れてみると、遊びながら、または味を楽しみながら、
ベットも飼い主も毎日楽しくケアを続けていけると思います。
ただし、こうしたグッズの選び方には注意が必要です。
最も気を付けなければならないことは誤飲してしまい、最悪の場合窒息して
命を落としてしまうことがあげられます。
(先月のどうしたらいいのコーナーをご参照ください)
したがって、丸呑みしてしまわないような形状のグッズを見極めて選ぶことが
とても重要です。つぎに、先に触れたように、犬の歯はそれほど丈夫では
ありません。硬すぎるものを噛むと折れてしまうことがよくあります。
また、テニスボールなどのあまり硬くないものでも、長期間かじっていると
歯がすり減ることがあります。あまりに硬すぎるオモチヤや食べ物を与えるのは
避けましょう。布製品などの柔らかいものや、適度な弾力性のあるデンタルガム
でも効果は十分あります。
また、ロープ状のオモチヤは短いタイプであれば問題ないでしょう。
犬がほどけた糸を飲み込んだとき、糸が短ければ自然に排出されますが、長いもの
だと消化管にとどまってしまう危険性があるからです。また最初に述べたように
口の大きさに対して小さすぎるオモチヤも、丸飲みしてしまう可能性があるので
与えるのは避けましょう。
オーラルケア用品は、どんなものでも、飼い主がそばにいるときに与えるのが
基本です。事故を防ぐためにも、飼い主の留守中に与えっぱなしにすることは
避けてください。
■動物病院でチェック
毎日、歯みがきをしていても、どうしても奥歯などにみがき残しが出てしまう
ものです。さらに、いったんついてしまった歯石や、歯と歯肉の間の溝(歯周
ポケッ卜)の中にたまった歯垢・歯石は、歯ブラシでは除去できません。
無理に取ろうとすれば、かえって歯や歯肉を傷つけてしまいます。これらの
除去は、動物病院におまかせするのが賢明です。つまり、歯周病予防には、
毎日のケア+定期的に動物病院で歯のチェックを受けること、必要ならそこで
歯石除去を行うことが大切なのです。
動物はおとなしく歯の治療を受けることができないので、全身麻酔をかけて
歯石を除去します。その際には、問診、血液検査、レントゲン検査などで
きちんと全身の状態を確認し、麻酔をかけても問題がないかをよく調べてから
処置に入ります。健康状態が悪ければ麻酔はかけられず、したがって歯石除去や
必要な処置もできなくなります。
処置の内容は、スケーラーなどの専用の器具で歯に付着した歯垢・歯石を除去
するだけでなく、研磨して歯の表面を滑らかにします。
こうすることで、新たな歯垢がつきにくくなるのです。
愛情豊かな愛犬家の皆様からの貴重な思いやご意見
お待ちしています。
バックナンバー
第1集 食べない。飲まない。
第2集 血統証明書(前編)
第3集 血統証明書(後編)
第4集 皮膚トラブル(前編)
第5集 皮膚トラブル(後編)
第6集 生と死の認識そして愛情責任とは(前編)
第7集 生と死の認識そして愛情責任とは(後編)
第8集 痙攣・発作・失神・意識が無い
第9集 命を最後まで見つめる大切さ
第10集 ワンコの成長での心 その心理は?
第11集 貴方にとって愛犬の存在とは・
愛犬にとって貴方の存在とは
第12集 捨てないで…
第13集 全身麻酔・手術・入院
第14集 ワンコを育てる家族が注意する事は何?
トラブルを防止しよう!!
第15集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?
手術が必要な体なの?(仔犬編)
第16集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?
手術が必要な体なの?(成犬編)
第17集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?
手術が必要な体なの?(老犬編)
第18集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 1
第19集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 2
第20集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 3
第21集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(前編)
第22集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(中編)
第23集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(後編)
第24集 動物取扱業者がしたい
第25集 動物取扱業である販売業者が犬を売ってくれない。
第26集 迷い犬事情
第27集 暑い季節に起こる病
第28集 人間が育てるワンコの目元表情は愛豊かに変わる
第29集 仔犬が我が家の子になった
第30集 こんな事態に大ショック!!(業者編)
第31集 こんな事態に大ショック!!(一般家庭編)
第32集 「膝蓋骨脱臼」
第33集 愛犬家・こんな事態の愛犬に動揺
第34集 成長における年齢別の変化
第35集 長寿犬といわれた犬達
第36集 動物病院選びは慎重に
第37集 誤飲そこに…まさかの死がある