こんな時どうしたらいいの?

そんな時にかぎり・・・動物病院が休診日だったり
深夜だったりと・・・不安感いっぱい・・・

あっそうだ!!この子を販売したショップや繁殖者に
聞いてみようと相談すると無愛想な対応(−−。)に
ショック聞くんじゃあなかったと後悔

愛犬家同士のトラブルこんな時どこに相談すればいいの?
信頼してこの子を譲って頂いたのにその信頼は今は無く
相談したい犬専門業者も知らず・・・

動物病院で症状や今後の事を聞きたいのに
何故かそこにはバタバタとした忙しそうな聞けないオーラが・・・

動物愛護団体に相談するのはどの様にしたらいいか?
その質問の仕方さえわからず・・・

愛犬家としてこの子を家族の一員として思うから
家族としてこの子に出来る限りの事をしてあげたい。
それが家族の責任と思っています。

そしてこの子と共に愛犬家として明るい日を多く送りたいです。
その声の多さにこの度このコーナーを立ち上げました。

一人でも多くの方々とその御愛犬により作られたコーナーです。
動物愛護法により多くの動物が幸せになる事を願い。

だから・・・時々・・・実話ぶっちゃけトークします。
実話エピソードもお話しする事あり。
その為にリアルな内容の文章になる事もあります。

どうぞご了承下さいませ。

何故なら動物取扱業登録証を得ているものは
御愛犬家の方々の愛する御愛犬の命の応援団となるべき
そうこの私チームホソノJPは思うから。。。

スタッフと共に獣医師のご協力を頂きこのコーナを
毎月作成して行きます。

1つの命でもそこに安心感を少しでも与えられたら。。。
そう願いながら。。。(^^) 





第8集 痙攣・発作・失神・意識が無い

まずこの様な状態に御愛犬がなってしまえば
育てる家族としては気が動転・・・どうしたらいいのか?
この子はこのまま死んでしまうのでは?と・・・思うのが当然です。
この子の体の異常は何か?
医師に診察をして頂きこの命を救ってもらいたい。
病院で診察をし検査結果診断説明を受けても
今一歩理解出来ない動揺した家族
色々聞きたい事があってもその質問すらバタバタと気ぜわしい中の
院内で聞く事さえ出来ず・・・
これからどうすればいいのか?
家族で出来る限りの事をこの子にしてあげたいのに
どうしていいのか?さえわからなく不安感だけが日々積もるばかり
病院の処方された薬さえわからない?
副作用が心配。

どの様にして医師に質問すれば良かったのか?
病院の受付は慌ただしく忙しくイライラした状態の中
「今日はどうされましたか?」と早口で慌ただしく言われても
上手にこの子の体の状態を話せない。(−−;)
こんな状態で診察室に愛犬と共に入り診察室で医師に
この子の異変の状態を上手に話せる訳も無く。(−−;)
医師からの診断結果聞いても把握する事さえ出来ず・・・
病院内の看護士に今後家庭で注意する事だけでも聞こうと
思ったが忙しそうにされていて話しかけるといきなり無愛想。(−−+)
この子は重病だから動物病院へ来たのよ!!
病院だけが今この子にとっては頼れる場所でしょう!!
重病の御愛犬を抱きかかえながら家族は激怒(−−+)
当然不安感いっぱいの家族は激怒されるのが当たり前です。

わかります。その気持ち。。。

そんな訳でこの度簡単ではありますが
そんな御家族の為にアドバイスさせて頂きます。
是非参考にされて下さい。
  
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

(1)お宅の愛犬大丈夫?チエック!!

下記該当する事何個ある?まずは調べましょう。

1)起きている時間必ず1時間に1回あくびをする。
  (脳)
2)まばたきをするスピード他の子に比べゆっくり。
  (脳)
3)涙やけが仔犬の頃より常にある。
  (脳)(心臓)(他臓器)(気管)
4)1分間以上走る事が出来ない。
  (脳)(心臓)(気管)
5)喜んで遊ぶがすぐに疲れどこでも寝てしまう。
  (脳)
6)興奮しやすく興奮するとヨダレが出る。
  (脳)
7)眠っている時に音がすると異常に怒りっぽい。
  (脳)
8)1日の時間眠っていない時間は喜ぶ事より怒る方が多い
  (脳)
9)寒くも無いのに寒い様に体全体震える。
  (脳)(心臓)
10)鼻水がよく出ている方だ。
  (脳)
11)仔犬の頃より成犬2歳までに外耳炎もしくは中耳炎になった。
  (脳)
12)くしゃみを1日の間に5回以上する。
  (脳)
13)食後ゲップを必ず2回以上する事の方が多い。
  (脳)
14)極近親交配先祖が血統証上にいる。
  (脳)
15)体の一部分まったく毛が生えていない。
  (脳)
16)散歩で歩く事をイヤがる。
  (脳)(心臓)
17)シャンプー後体勢を崩しフラフラとする。
  (脳)(心臓)
18)咳をよくする。
  (心臓)
19)喉の異物がある様に苦しそうに時々している。
  (気管)
20)走ったり暑かったりすると呼吸ガーガーと激しくする。
  (気管)
21)食欲にムラがある。
  (心臓)(他臓器)
22)下痢便秘繰り返す。
  (心臓)
23)異常に食欲旺盛。
  (脳)
24)血液検査で甲状腺機能低下と診断された。
  (脳)
25)硬い食べ物に興味無く食べれない。
  (脳)
26)嘔吐吐き気をする時は数回に分け吐きもどす。
  (他臓器)
27)異常に水を飲んでいる。
  (他臓器)
28)微熱がある。
  (脳)(他臓器)
29)足の裏肉球部分暖めても冷たい
  (心臓)
30)突然意味不明に怒る。
  (脳)
31)食べ物を食べながら震えている。
  (心臓)(他臓器)
32)仔犬の頃体内寄生虫がいて体調を崩した事がある。
  (脳)(他臓器)
33)生後1年未満の頃どちらかと言うと痩せていた。
  (脳)(心臓)(他臓器)
34)仔犬の時期よく下痢嘔吐をする方だった。
  (脳)(心臓)
35)仔犬の頃から無表情。
  (脳)
36)異常に怖がる。
  (脳)(心臓)
37)血便を下痢の時は必ずする。
  (他臓器)
38)排便をしたら後ろ足がフラフラとしてしまう。
  (脳)(心臓)
39)床にお腹や胸をくっつけてブルブル震えている。
  (心臓)(他臓器)
40)夜中明け方に何度も遠吠え。
  (脳)

この40項目の中該当するものが1つでもあれば
痙攣・発作・失神・意識が無いと言う最悪な事態になる可能性は
どの子もあると言えます。
この項目最後に示した体箇所
(脳)該当3つ以上
(心臓)該当3つ以上
(他臓器)該当3つ以上
(気管)該当1つ
各症状がそれぞれある場合は1度医師または専門家にご相談
されると良いと思います。
初期に病がわかる事で改善出来るケースも中にはあります。


(2)痙攣・発作・失神・意識が無い
この様な状態に一瞬の数秒でもなってしまえば
その子を見つめる家族は動揺してしまいます。
しかし!!慌てたり大声を出さず冷静になる様に心掛けて下さい。
この様な状態になった子を冷静に瞬間的に観察出来るのは
家族だけです。

*何時どの様な状況でこの様な状態になり、痙攣・発作・失神・
 意識が無い状態は、どの程度の時間(秒または分)続いたのか?

*前日の様子(食欲・元気・便)当日の様子(食欲・元気・便)は
 どうだったのか?

*ここ数日間から今日まで、愛犬の様子や仕草などで
 何か変わった事はあったか?

*痙攣・発作・失神・意識が無い状態の愛犬の顔その目は
 開いていたか?閉じていたか?



この*4つの質問の内容だけ医師に明確に伝えるだけでも
医師のより正確な診断が行えます。
また検査内容もそれぞれ変わります。
処置方法も変わります。


【痙攣が起こるケースは主に脳】
なぜ起こるか?それは脳に瞬間的な麻痺が起こるからです。
痙攣と発作は別のものです。
手足が硬直しピンと突っ張り、手足の先だけが震えている。これが痙攣の症状。
その状態が長く続いた場合を、痙攣発作といいます。
この場合、絶対に脳の病だと断言できます。
また、痙攣の間、目が開いていたか?閉じていたか?で診断も変わってきます。

目が開いたまま・・・脳圧が上がった状態。水頭症の症状です。
目が閉じたまま・・・脳圧が下がった状態。口から泡を吹いている。てんかん
          発作の症状です。


【発作が起こるケースは主に心臓と気管】
呼吸困難による発作です。
心臓からくる発作が起こると、四つ足で立った状態でやや前傾姿勢になり、
動かなくなります。体全体が小刻みに震え、目は細めてる状態。ひどい時は
鼻まで乾き、苦しさで眼圧が出ます。
狭心症、不整脈、心臓弁膜症などの症状です。
ゼーゼーとかすれたような呼吸音がします。
気管からくる発作は、心臓の場合とは咳の仕方が異なります。
アヒルのようなガーガー、ゲーゲーという特徴的な呼吸音がします。
気管虚脱の症状です。


【失神が起こるケースは主に他臓器】
一生懸命立ち上がろうとしますが、前足からガクンと横に崩れる様に倒れます。
体全体が震え、痙攣はありません。
嘔吐、吐き気を繰り返し、その苦しさからショック状態を起こし失神に
至ります。
吐瀉物は、必ず、すぐに処理をして下さい。
食べて気管に詰まらせる恐れがあります。


【意識が無い。と言うケースは脳・心臓・他臓器・気管これら主にすべて】
意識を無くす原因は、脳・心臓・気管・多臓器全てに有り得ます。
全然血の気がなく、心肺機能一時停止状態です。
放っておけば死んでしまう、大変危険な状態です。




(3)どんな検査方法がありますか?
   どんな治療ですか?


【脳の場合】
(検査)
エコー検査。MR・CTスキャン。甲状腺機能血液検査
眼底検査。医師の診察

(治療法)
飲み薬・注射薬によるもの
症状や病名により薬の種類は異なりますが
主に消炎剤やステロイド系の薬の投与
その他の抗てんかん薬
少量のカルシウム剤ビタミン剤
症状の状態によっては数日間の点滴治療
酸欠状態改善によるICU集中酸素室に入院


【心臓の場合】
(検査)
レントゲン検査。心電図検査。血液濃度検査
聴診器にて医師の診察

(治療法)
飲み薬・注射薬によるもの
症状や病名により薬の種類は異なりますが
主に血管拡張剤やステロイド系の薬の投与
咳止めシロップ剤
食欲不振が続く場合は、少量をゆっくりしたスピードで点滴治療
その点滴薬の中に、ブドウ糖やビタミン剤が含まれており
栄養補給がされます。
咳がひどい場合や低体温の場合は、ICU集中酸素室に入院して
呼吸困難を防ぎます。 
特に心臓病の場合は、その子に合わせた温度湿度が
最も必要です。
また慎重な医師の中には「肺水腫という病が無いか?」を調べられます。
血行促進にレーザーを肉球に数秒あてる医師もおります。


【他臓器の場合】
(検査)
エコー検査。血液検査。内視鏡検査

(治療法)
点滴治療が主に行われます。
他臓器の中、最も重大な臓器は「腎臓」と「肝臓」です。
この臓器が不全を起こすと、心肺機能停止となる可能性があります。
腎臓と肝臓の数値は、血液検査で明らかになります。
エコー検査・血液検査を行うことで、悪性癌も明らかになり
場合によっては、胃や腸などの悪性癌も内視鏡検査で発見され
摘出手術が行えます。
以後の治療は抗ガン剤
他臓器悪化の場合は、ほとんどが食事改善
医師や専門家のアドバイスにより、改善に近づくまで
処方食を食べさせると良いでしょう。
多臓器不全の場合は、長期入院し24時間点滴治療を数日行い
経過を見て飲み薬の投与となります。
症状がひどい場合は、注射薬にての治療
呼吸困難や体力低下時は、ICU集中酸素室に入院


【気管の場合】
(検査)
レントゲン検査

(治療法)
注射薬による気管拡張剤
気管拡張させるためのシロップ飲み薬
呼吸困難時にはネブライザー治療
気管支肺炎を引き起こしていないか?
医師により判断
気管支肺炎を起こしていたり、肺に異常があれば
医師の適切な処置が必要です。
それと同時に医師が咽頭にも異常が無いか?
調べる事により新たな病気の発症もわかります。
気管が異常に悪化すると、呼吸困難で意識を失う事も多くあります。
暑さや乾燥時期に、気管悪化の症状は出やすいものです。
医師から治療法アドバイスを受けましょう。



(4)実話
(うちの子が痙攣?発作?失神?
    数秒間意識が無い・・・)


こんな状況に愛犬がなり、慌てて動物病院へ行き医師に診てもらった。

医師は

「お話を聞いた限りでは、私の判断では脳の病だと診断します。」
「おそらく水頭症。もしくは・・・てんかん発作によるものだと・・・」
「注射と数日間の飲み薬で様子を見て下さい。」

バタバタと忙しそうな病院内で医師はそう私に言った。

聴診器での診察もしてくれないままに・・・(−−)
質問すら聞ける状況では無い。(−−;)
当然、医師のアドバイスなどは無い。(−−;)
生後6ヶ月の仔犬に、いったい何が起こり体の異常があるのか?
この仔犬をこれから私はどう育てて行けば良いのか?

不安感を抱いたまま帰宅。

生後6ヶ月の仔犬は、何事も無かった様に無邪気に私の顔を見た。
生後7ヶ月になった仔犬は、気候の良い4月に楽しそうにお散歩をして
くれた。(^^)
生後10ヶ月。7月の暑い日のお散歩に、この子の荒い呼吸が気になる。
「ガッガッガッ」とアヒルが鳴く様な呼吸に・・・?
家に帰宅すると元気にお水を飲む。
暑かったから?
おやつも元気に食べてくれた。
静かに生後10ヶ月のこの子は、自分のベットでくつろいでいた。
そのベットに潜り込む様に・・・
寒いの?エアコンの冷房が冷えすぎ?
なぜだか震えていた。
寒がりなの?この子?
そう思った瞬間にこの子はベットから出る。
プシュンと・・・くしゃみとも咳ともわからない様な症状を起こし
鼻の穴から薄茶色の鼻水が。

動物病院へ再び行った。

待合室で吠える他のワンコに対し
猛烈に吠え返すこの子・・・興奮状態ヨダレ
その状態のまま医師に再び診察してもらうと
「間違いなく脳の病です。」と再び診断をされた。
飲み薬を毎日服用する様に勧められ
この子にその薬を毎日飲ませた。

生後12ヶ月の9月。この子の1歳のお誕生日。
リビングでボール遊びをしていたこの子は
ガタン!!と大きな音を立て倒れた。
意識が無い・・・
ベロンと横から見えた舌先は青紫・・・
抱きかかえ名前を何度も呼んだ・・・
死なないで・・・
私の大粒の涙がこの子の体に落ちた・・
私は今、この子に何をしてあげればいいのかさえわからない。
とにかくこの子の体をさすり続けた。
この子はプシュンと、鼻から再び薄茶色の鼻水を出し
大きく呼吸をしてうつろな目を開いてくれた。
動物病院へ行き医師に頼るしか方法は無い。
この子を救ってくれるアドバイスをしてもらうしか無い。
それしかこの子を救える方法はないのだから・・・
動物病院へすぐに連れて行った。
医師は
「う〜ん・・・レントゲン検査でもしてみましょう」と言いながら
この子に初めて聴診器をあてた。
医師
「あれ?これは?」
そう言った。
何?何?何?私は不安感のみ・・・
レントゲンを数枚撮影
そしてエコー検査
これらの検査で気管虚脱と判明

そして先天的な心臓疾患から肺水腫になっている事が判明
えっ?じゃあ何?
脳の病と言って飲ませていた薬は?
誤診により?

冗談じゃあないわよ!!(−−+)
信用できないこの医師!!(−−+)

私はこの病院を出たその足で、違う病院へこの子を連れて行った。

違う動物病院で同じ検査。レントゲン検査・エコー検査。
同じく気管虚脱、そして心臓疾患から肺水腫である事を知らされる。
そして血液検査も勧められ、わかった事は腎臓・肝臓機能の悪化。
この子はそのまま入院生活となった。
腎臓・肝臓の悪化は、脳の病と診断され飲ませた薬の副作用。
劇薬によるものだった・・・

この子はこの時命をとりとめたものの、先天的疾患がある上に
さらに虚弱は体となってしまった。

なぜ、私はこの子を育てる為に
信頼出来る医師を見極めなかったのか?
この子の体の異変を、もっと正確に医師に伝える事が出来なかったのか?
くやしさだけが残った・・・
このくやしさは自分自身に対するくやしさ・・・
この子は辛い体でも、私の顔をいつもしっかり見つめてくれている。
貴方の生涯は私が一緒に歩むからね。。。
苦しい時も一緒にいてあげるからね。。。
大好きだよ。。。

私はこの子をしっかりと抱きしめた。この子の体を温める様に。。。
ワンコ業界に身を置きながら、何て無知な私なんだろう。。。
ごめんね。。。ごめんね。。。辛い思いさせてしまったね。
その日の夜は朝まで、この子の寝顔を見て泣いた。
再び勉強をして、私が今出来る事をこの子にしてあげよう。
夜が明けた朝、私はそう決めた!!
虚弱なこの子と5年の月日を送った。
この子は私の腕の中で眠る様に死んで行った。
安心して眠る様に。。。可愛い寝顔の様に。。。涙

この子の様な辛い体のワンコ達を、少しでも救ってあげられる様に
更に猛勉強の日々。この子の死を無駄にはしたくない。
そんな私はここ数年、ワンコ業界で愛犬家の家族にアドバイスを続けている。



(5)ご相談にて

(質問)
飲み薬は副作用のあるものばかりですか?

(回答)
薬というものは、本来、副作用のないものはありません。
効果がすぐに現れる薬ほど、副作用が強いと思って下さい。
劇薬の服用期間は2週間がベストです。


(質問)
動物病院で検査を行っている時に、怖がりな性格の子なのでびっくりして
発作など起こさないでしょうか?

(回答)
発作を起こす可能性は、かなりあります。
なるべく飼い主さんが同行する事が大切です。


(質問)
入院となった場合、この子の為に何か家庭で用意する物などありますか?

(回答)
食器は必ずご用意下さい。
また、家族の匂いがついた服(
綿素材が良い)を、入院時の枕元に
置いてもらうようにして下さい。

「この子はとても甘えん坊で、家族の匂いのする物をいつも寝床に
 置いています。そうしないと安心して眠れないので。」

と医師に伝えお願いしてみましょう。

(質問)
健康チェックとして動物病院で成犬から老犬時あらゆる検査をする方が
安心なのでしょうか?

(回答)
どこが悪いのか?を判断するのは、日頃より変わった仕草や行動を医師に
伝えるのが一番ですが、検査としては、血液検査が一番分かりやすいで
しょう。タイミングは、5歳・8歳がひとつの目安。
何らかの不調がある子には、3歳になった時点で血液検査を。


(質問)
一度も動物病院で入院した事の無い子です。
ペットホテルでの預かりもお願いした事がありません。
自宅でシャンプーもしているので美容院にも行った事がありません。
犬見知り・人見知りで家族以外の者に警戒心が強いのですが・・・
動物病院に入院させても大丈夫でしょうか?

(回答)
大丈夫ではありません。
その場合、医師と相談の上、日帰りでの入院をされてはいかがでしょうか?
本来24時間の点滴入院をしないといけない場合もありますが
家族の想いを尊重して日帰り入院にしてくれる医師もおります。


(質問)
動物病院の入院室には、常時看護士さんはいらっしゃるのでしょうか?
夜勤の看護士さんは常時いらっしゃるのでしょうか?
深夜入院している子が発作を起こしたら、どの様にして診て下さるので
しょうか?

(回答)
人間の病院の様にして下さる動物病院は、なかなか数少ないと思います。


(質問)
深夜でも体調が悪くなったら快く診て下さる医師は多くいらっしゃるので
しょうか?

(回答)
数少ないですが、いらっしゃると思います。



(6)痙攣・発作・失神・意識が無い、
   この様な状態になった時、
   どの様な病院を選び、
   どの様な医師に診察してもらえばいいの?



病院選びは最も重要です。
まず、医療設備がどの程度整っているのか?
レントゲン機種は最新のものか?
エコー機種が病院内にあるのか?
血液検査は即日、検査結果が院内で出来るのか?
入院室は衛生的かどうか?
この条件だけでも万全である事が重要だと言えます。

・MR・CTスキャン
・ICU集中酸素室
・レーザー
・心電図

この4つを院内に整えている個人経営の動物病院は
残念ながら、なかなか数少ないのが現状です。
全てがそれなりに整っている動物病院は

山口県のケースでは
大学病院と個人病院の2件のみ・・・

万が一の事態も考え、事前に各都道府県在住の愛犬家様が
個人的に調べられ、把握されていらっしゃると良いと思います。
まず、どこの都道府県でも大学病院に獣医科があれば
これらすべての医療器具は整っていると思いますが
個人動物病院の医師の紹介状持参・予約制となっていると思います。
長年(10年以上)ワンコ業界に身を置き、仕事を現在されている
専門家(ブリーダーやペットショプ経営者や訓練士)などに
どこの動物病院が良いか?
症状をお話された上で聞かれるのも良い方法です。

ワンコ業界に10年以上、身を置き仕事を現在している専門家が
まったく来ない動物病院はお勧めできませんね。

ワンコ業界の専門家の中には、医師と連係し
生と死を見つめ病から救おうと、日夜努力を重ね勉強し続け
その命を守る仕事もしている者もおります。
お気軽にご相談されてはいかがでしょうか?

医師選びについては
家族の話を忙しい中でも、せめて5分以上は聞いて下さる医師が
適切な判断に近づける医師です。
ご愛犬と共に生活を送る家族が、1番日頃の様子や仕草を見ていらっ
しゃいます。

性格・性質などを細かく説明できるのは、家族の他にいません。
医師が忙しく、手が離せなく、話がゆっくり家族から聞けない状況なら
院内に勤める者に代行して話を伺わせる、又は
動物管理士(ドックシッター)の様な専門家を一時雇い
状況を詳しく明確に聞かせるなどをしてくれる医師が良いでしょう。
検査方法や検査内容、その病を断定し、明確に家族に伝えてくれる医師
薬の内容や処置方法を、明確に家族に伝えてくれる医師
今後、どの様な生活で愛犬と過ごしていけば良いのか?

しっかりとしたアドバイスをしてくれる医師

家族の不安感をわかってくれる医師

早い口調で話さずゆったりとした口調で、出来るだけ詳しく
説明をしてくれる医師

動物の目をしっかり観察してくれる医師

この様な条件が満たされている医師に診て頂くのが1番です。


余談ですが・・・
チームホソノJPの細野貴美
個人的に、こんなダメダメな医師には私の可愛い愛犬を診て頂きたく
ありません!!

毎晩決まったように、晩酌を必ずされる医師(−−)
「急患急病緊急手術出来ません!!」
「アルコール入った体で手術は医師はしてはいけないと決まってる!!」
「アルコールに依存して昼の診察や手術・・・医師の手が震えてる・・・」
NGです。(−−+)

診察しながらため息をする医師(−−)
「イヤイヤ診察してんのか?」謎です。(−−)
「個人的なプライベート感情出すのは控えて頂きたい。」
「家に帰宅して、好きなだけため息して下さいなぁ。。。」(−−)
「めっちゃ暗い気持ちになります。」(−−)
NGです。(−−+)

自分の動物に対しての熱意を語り、安心感だけを与え様とする医師(−−)
「お偉い医師のご自宅自慢・動物の話を聞きに来たのでは無いんですけど」
「うちの子の病気サッサと診て下さいなぁ。。。」
「優しいお人柄はわかるんですが・・・なにげに・・・ですが」
「それよか・・・うちの子フラフラして来たんですが・・・」
「大丈夫でしょうか?倒れ込んでいるではないですか!!」(−−;)
「頼むからうちの子診て下さいと言えなくなりました。」(−−)
NGです。(−−+)

家族愛プライベートで不在多し医師
(−−)
「家族と泊まりがけで旅行ですか?」
「病にはお休み無いんですけど・・・」(−−;)
「プライベート優先なら、何故獣医になったのですか?」
「保健所勤務医で良かったのでは?」
「開業医にならないで下さい。」
「頼って来られる家族の戸惑いが生じます。」(−−)
「何かあったらすぐに来て下さい。と言わないで下さい。」
「そちらの病院を頼って、医師の軽い言葉を信じた事が馬鹿でした。」(−−)
NGです。(−−+)   



(7)痙攣・発作・失神・意識が無い、
   この様な事態の時に


【10分以上この様な症状を起こせば・・・】
当然、後遺症が残ります。脳へのダメージから、失明、耳が聞こえなくなる、
思考能力や知能の低下など。

【息をして!!意識を取り戻して!!】
体をさする、これが心肺蘇生につながります。速やかに両手で体を立たせる
ように支えて背筋をさする。次に体の前方(特に心臓部分)をさすり続ける。
息を吹き返さない場合は、人差し指(指数は個体の大きさで変わってくる)で
押したりゆるめたりしながら心臓マッサージ。マッサージのテンポは徐々に
速くしていって下さい。

【体全体が痙攣・発作・硬直状態を起こす前に】
普段のケアが大切です。日頃から血行を良くする様に心掛けて下さい。
サプリメントやエネバイトを、2kg=1cmの割合で、朝と夕1日2回
与えましょう。

【意識を取り戻したら息をしやすい体勢に保定】
保定法が、通常時とは異なります。心臓を圧迫しないように、必ず心臓の前に
指が一本から二本、入るくらいの間をあけて下さい。


*保定の仕方に注意!*

(ポイント1)心臓を圧迫しないように、必ず指一本以上の空間を作ります。



この様にペンが入るぐらいに。



(ポイント2)親指でしっかり急所(脇)を押さえます。



(ポイント3)反対側の腕もしっかり押さえます。



*心肺蘇生の仕方*
@寝たままだと呼吸が出来ないので、必ず持ち上げて立たせる様に保定し、
背中をさすります。



A指先で心臓を押さえてマッサージ。



Bあばら骨全体を包み込むように繰り返しさする。



Cエネバイトを歯茎につける。



@〜Cを繰り返す。


【この様な状態になった時、どの様に声をかければ良いか?】
名前を繰り返し呼んで下さい。決して大声を出さないように、優しく声を
かけるように。

【この様な状態になった時、さわっていけない体の箇所がある】
頭は決して撫でたりさわったりしないように。脳圧が上がり危険です。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今回お話させて頂いた痙攣・発作・失神・意識が無い、と言う事態は
あらゆる病の発症で、幼犬から老犬まで起こり得る状態です。

この様な事態に愛犬はならなかった、気がつかなかった、と言う
愛犬のご家族は私が思うには・・・
ほんの・・・10%ぐらいでしょうか?
眠る様に老衰で死んでいた。
朝起きたらすでに硬直して冷たくなり死んでいた。

そう言われるご家族は・・・
愛犬家のご家族は、日頃の愛犬の様子を良く観察されております。
共に生活されて、常日頃の行動や仕草や表情を良く見ていらっしゃいます。
病の訪れは、私達人間と同様に、いつどこの箇所に体に現れるのか?
正直わからないものです。
わかるとしたら食生活の乱れからくる体調不良
肥満からの体調不良
ストレスからの体調不良
感染症からの体調不良
先天的病からの体調不良

しかし、体の内部などは目で見えないだけに、日頃わかるものではありません。
一瞬の間に、悪化した様な状態に愛犬がなれば
当然その子を育てる家族は動揺してしまいます。
動揺した気持ちの中、ご家族はこの子の命を出来るだけ死から守りたい。
ただそれだけです。。。

家族の側にいつまでも一緒にいたい、と願うご愛犬の表情を見て
私は出来るだけ応援してあげるからね。
そう伝えたいのです。
辛い体で立ち上がり、家族に甘えようとするワンコ。
辛い体で甘えて来たワンコを、深い愛情で受け止める家族。
お互いの心が強い絆で1つに結ばれた瞬間があり
私は何度もこの家族愛を見つめさせて頂き、影からそっと
涙しました。
辛い涙だけでは無く、この深い愛情に感動となった涙です。
「永遠にこの愛を忘れず、お互いの命が巡り会えた事を喜びとしてね。。。」と。
重症の辛い体になっても、この子達(生体犬)と言う動物は
嗅覚の優れた動物です。

目が見えなくなり耳が聞こえなくなっても、最後まで鼻で匂いを感じられる
動物です。
第六感機能も優れています。

命の最後の瞬間でも、家族の匂いや温もりがわかるのです。

大好きな家族の匂いや温もりが、しっかりわかります。

家族と過ごした喜びを感じてくれる動物なのです。

最後に今回のお話をテーマに、家族愛を感じて頂きたいと思います。 






バックナンバー

 第1集 食べない。飲まない。

 第2集 血統証明書(前編)

 第3集 血統証明書(後編)

 第4集 皮膚トラブル(前編)

 第5集 皮膚トラブル(後編)

 第6集 生と死の認識そして愛情責任とは(前編)

 第7集 生と死の認識そして愛情責任とは(後編)