こんな時どうしたらいいの?

そんな時にかぎり・・・動物病院が休診日だったり
深夜だったりと・・・不安感いっぱい・・・

あっそうだ!!この子を販売したショップや繁殖者に
聞いてみようと相談すると無愛想な対応(−−。)に
ショック聞くんじゃあなかったと後悔

愛犬家同士のトラブルこんな時どこに相談すればいいの?
信頼してこの子を譲って頂いたのにその信頼は今は無く
相談したい犬専門業者も知らず・・・

動物病院で症状や今後の事を聞きたいのに
何故かそこにはバタバタとした忙しそうな聞けないオーラが・・・

動物愛護団体に相談するのはどの様にしたらいいか?
その質問の仕方さえわからず・・・

愛犬家としてこの子を家族の一員として思うから
家族としてこの子に出来る限りの事をしてあげたい。
それが家族の責任と思っています。

そしてこの子と共に愛犬家として明るい日を多く送りたいです。
その声の多さにこの度このコーナーを立ち上げました。

一人でも多くの方々とその御愛犬により作られたコーナーです。
動物愛護法により多くの動物が幸せになる事を願い。

だから・・・時々・・・実話ぶっちゃけトークします。
実話エピソードもお話しする事あり。
その為にリアルな内容の文章になる事もあります。

どうぞご了承下さいませ。

何故なら動物取扱業登録証を得ているものは
御愛犬家の方々の愛する御愛犬の命の応援団となるべき
そうこの私チームホソノJPは思うから。。。

スタッフと共に獣医師のご協力を頂きこのコーナを
毎月作成して行きます。

1つの命でもそこに安心感を少しでも与えられたら。。。
そう願いながら。。。(^^) 



第32集 「膝蓋骨脱臼」




 
(1)膝蓋骨脱臼・・・
   何故起こる?起こったのか?
   やめられない!とまらない!

(先祖体質から)

父親犬、母親犬の先祖体質の中に骨が細いタイプがいた。
いってみれば先祖体質遺伝を受け継ぐ形で誕生した命。
誕生した瞬間に目で見てわかるほど、関節部分の手足の状態は通常ではない。
手足を動かし関節の骨を動かす事で、通常の状態になっていく事も多々あるが
通常の状態ではない細い骨は、一般的に仔犬が立ち上がることが出来る時期に
自らの手足の力だけでは立ち上がれない事も多い。
通常の仔犬は、生後20日前後から生後30日までに
必ず自らの手足で立ち上がり動き回り活動的な動きをしようとするのだが
生後30日を過ぎてもそれが出来ない・・・という事は
脱臼している状態のままで成長し、手足の筋力は衰えている
状態といえるであろう。
膝蓋骨脱臼だけではない関節弱しの状態も考えられる。
脱臼した状態が重度であれば・・・
いつ・・・その脱臼状態が
大幅にずれ定位置の関節位置から逆方向に向いてしまうかわからない。
逆方向に脱臼してしまえば
緊急処置で医師に通常の位置固定を行ってもらうか
場合によってはボルトを使って固定をする緊急手術で
通常状態に近づける方法しかない。
仔犬が自らの手足で立ち上がることができない、と
生後30日前後の早い段階でわかれば
至急、関節・骨強化と筋力アップのリハビリを早期に行う事で
通常の仔犬となんら変わらない動きが出来るようになる事もある。
しかし、自らの手足で立ち上がることが出来ない仔犬や
大きな異常事態が起こった仔犬の多くは
生きる気力を失い亡くなる・・・という事実もある事を知ってほしい。
成長し生後2ヶ月以上になれば、
異常事態から手術を行う医師も多いが
すでに通常に近づける形に出来ない状態の仔犬や
手術に耐えられず亡くなる仔犬もいる。
リハビリを行うだけでも、恐れ怯えさせてしまえば
気力体力を保たれず亡くなるケースも多々ある。
たかが・・・膝蓋骨脱臼ぐらいなら
なんて安易に思わず
医師やリハビリ可能の業者に相談すれば
救えた命も多い。
先祖体質遺伝は20%の受け継ぎがあるといわれている。
たった20%なのだからという考え方をせず
20%もあると慎重に考えなくてはならない。

(誕生した時から生後2ヶ月前後は
 膝蓋骨脱臼じゃあなかったのに)

幼い身体には現れていない。
膝蓋骨脱臼がまさか起こるなんて繁殖者にもわからない事実の現状がある。
なんで?膝蓋骨脱臼になっちゃったの?

幼少期の動き、生後2年までの活動期の動きは活発である。
犬種によっては小さな小型犬でもかなりの運動量を好む活動的な犬種もおり
その元気で勢いのよい動きが魅力でもある。
しかし、スピーディーな走り、高い位置からのジャンプ、
小刻みな動きよりも大きな動きを
身体にそぐわない過剰な運動を行う日常に
成長に伴う関節の発達がついて行けない。
または膝蓋骨脱臼が生じたままで成長し続けてしまったケースや
活動量に見合った栄養素が足りない場合
膝蓋骨脱臼は持病となるケースが多くある事を知ってほしい。

脱臼を起こし痛みが生じるのでは?と思う方も多いが
脱臼というものは、神経に悪影響を与えなければ痛みは生じない。
4本足で体を支え動く動物にとって3本の足でカバーすれば
動作の異常はわからず そのまま成長する事の方が多い。
しかし脱臼をしたままの状態で関節の軟骨に負担を与えれば
軟骨というものは、炎症を起こしやすいので痛みが発症してしまう。
現在この痛みを取り除く治療には
痛み止めのお薬の服用
炎症を抑える注射薬
炎症を抑えるレーザー治療がある。
大型犬や中型犬や小型犬でも4kg以上の体重がある子は
体重を手足が支えきれず、骨関節に負担を与えるケースは多い。
歩く事が困難になった、痛みから動く気力がなくなる、
と判断した場合は医師が手術を勧める事となる。
4kg以下の小型犬の場合は、体重が4本足に負担を与えなければ
膝蓋骨脱臼でも生涯手術無しで
痛みも起こさず過ごしていけるケースの方が多い。
膝蓋骨脱臼なら肥満にさせない。
筋力の衰えを防ぐ事が大切である。
「膝蓋骨脱臼ですね。歩けなくなったら手術しましょう。」
という言葉のみを恐れ悩むより
愛犬の状態を悪化状態の困難な状況から防ぐには?と
日々の配慮を考えた方が良い。
生涯手術無しで過ごせる子もいるのだから。。。

(何で3歳過ぎから膝蓋骨脱臼になっちゃったの?)

私達同様命です。
衰えというものは命にはあります。
早い子で3歳過ぎから犬は衰える子もいます。
人間でいえば28歳過ぎれば身体に衰えが起こる
と思って頂ければわかりやすいと思います。
そのため・・・多くの愛犬5歳以上から8歳未満に
多くの膝蓋骨脱臼が生じている事実があります。
膝蓋骨脱臼ではないうちの子には関係無いわっ!と安心は出来ません。
よく食べるから、運動量も足りているから、
活発だから大丈夫、というものではありません。
私達人間と同様に、筋力の衰え・骨の衰えは
年齢を重ねれば当然あると思って下さい。
いつまでも・・・生涯幼さを持つ心の動物・犬なので
愛犬を育てていると老いた部分は目には見えない所に起こっています。
骨・・・関節に・・・負担を与えない状況にする日常こそ必要です。
膝蓋骨脱臼が起こった状態の子の多くは
年齢を重ねる毎に膝軟骨に負担を与えてしまいます。
これを筋力アップさせ負担を軽減するしかありません。
軽減は日常生活が重大です。



(2)膝蓋骨脱臼といえば摂らせたいもの。。。

膝蓋骨脱臼・・・だけではないけれど・・・
関節の骨に良いといわれる
グルコサミンやカルシウム
しかし・・・この2つが身体を悪くさせる事もある。

(質問)どの様に?身体を悪くさせてしまうの?

(回答)胃腸に負担を与える事もある胃カタル・胃痛や便秘
     カルシウムの過剰摂取は血管を細くさせてしまう場合もある。
     嘔吐をしてしまい体力を消耗させてしまう場合も・・・(−−;)
     それを考えると適量な摂取という事が、その子その子で必要です。



(3)さて?膝蓋骨脱臼ならどんな事に
   注意をさせればいいの?

まずは!低体温症はいけません!
通常、うちの愛犬の平熱はどの程度あるのか?
日々の体温測定で調べてみましょう。

成犬時から老犬時
平熱が37.4℃以上38.6℃以下ならOK!!
37.4℃以下なら血行促進が難しいと判断出来ますので
日々の食事や配慮を考えた方が良いでしょう。
38.6℃以上なら・・・もうすでに・・・
身体の一部に炎症が生じている可能性もあります。
膝蓋骨脱臼症状からの炎症というのは
骨炎症だけではなく、関節・軟骨の炎症というケースもあり
平熱体温から微熱または高熱状態という事もあるので
炎症からの微熱・高熱状態続きは
身体全体に悪影響及ぼす場合もある事を知って頂きたく思います。
体温測定は動物病院で行うと
どの子も緊張感から興奮状態にあるので
本来の体温より高めに測定されてしまいます。
そのため体温測定は、落ち着く安心出来るご家庭で測定された
数値が一番正確である事も知って下さい。
体温測定の仕方がわからない・出来ない方は
動物病院や専門業者に指導を受けると良いでしょう。
また、血行不良の身体ではいけません。
血行不良では筋力を保つ事が出来ない事も知って下さい。
血行不良にさせない為には
その子に合う食事栄養素の摂り入れが必要と共に
その子の年齢・体格に合う運動量が必要です。
またその子その子にベストである体格を常に把握する事が
大切です。

ここで絶対注意しなければならない事は
急速急激ダイエットの恐ろしさです。
この急速急激ダイエットにより、
多くの膝蓋骨脱臼の子が異常状態になりました。
異常状態の症状とは?
歩けない・・・後ろ足のふらつき
脊髄への負担
腰痛
甲状腺機能・ホルモンバランスの崩れ
ストレスからの胃腸炎
関節の痛み
関節炎
極度脱水症状
心臓への負担(心臓肥大)
抵抗力の弱さ
脱毛
筋力低下

まず、これらを知れば急速急激ダイエットは危険だと把握出来るでしょう。
膝蓋骨脱臼の子は幼少期より肥満にさせない!!
これが何より重大です。
もしも・・・肥満とさせてしまったら
的確なアドバイスが出来る医師や専門的なアドバイスが出来る者の存在を
頼って下さい。
1度でも急速急激ダイエットにより
愛犬の身体にこれらの悪い症状があった家族は
愛犬の現状の身体を把握するために
動物病院で検査をお勧めします。
検査は「血液検査」「レントゲン検査」の2つは
必ず行った方が良いでしょう。
また・・・腹部に痛みがある様な子は「尿検査」「エコー検査」を
お勧めします。
運動量は必ず膝蓋骨脱臼のある子には必要です。
日々の運動量で筋力を維持するもの
リハビリ連続の時が必要だと思って頂ければと思います。

アドバイスを求める家族は日々の食事内容を必ず明確にお答え下さい。
曖昧な内容では正確なアドバイスを頂けない事もあります。
愛犬の肉球の毛は常に短くし、爪が伸びた状態ではいけません。
この状態が膝蓋骨脱臼のある多くの子に腰痛を与える事があります。
定期的なシャンプーや毎日のブラッシングで
日々血行促進はある程度出来ます。
血行不良も防げます。
犬種によりシャンプーを行うには適度なお湯温度があり
その子の身体状態に合ったお湯温度がある事も知る
専門的な美容(保管)業者の存在もおりますのでご相談下さい。

リハビリやアレルギー対応)などの相談が出来る医師や業者へ




(4)
膝蓋骨脱臼という症状は?


現在多くの愛犬がなりやすい症状です。
しかし重度のレベルとなる前にある程度防げるものです。
どの子もなる可能性がある事をお伝え致します。



(5)辛そうな日常にさせないためには!

日々愛犬に配慮出来る家族である事が大切だと思います。
愛犬の日々の表情から今!この子の身体は辛い状態か?
わかる家族でなければいけません。
毎日愛犬の様子を観察してあげられる家族である事は重要です。
愛犬家というもの
それは。。。
愛犬の体と心をすぐに理解してあげられる事
守ろうとしてあげられる事
もしも・・・の場合は救ってあげる努力を
愛犬にしてあげられる事
愛犬の身体に生涯愛情を持ち過ごしてあげられる事
それが必要である事をわかり共に生きてあげる!
それしかありません。




愛豊かな愛犬家の貴重な思いやご意見 お待ちしています。







バックナンバー

第1集 食べない。飲まない。

第2集 血統証明書(前編)

第3集 血統証明書(後編)

第4集 皮膚トラブル(前編)

第5集 皮膚トラブル(後編)

第6集 生と死の認識そして愛情責任とは(前編)

第7集 生と死の認識そして愛情責任とは(後編)

第8集 痙攣・発作・失神・意識が無い

第9集 命を最後まで見つめる大切さ

第10集 ワンコの成長での心 その心理は?

第11集 貴方にとって愛犬の存在とは・愛犬にとって貴方の存在とは

第12集 捨てないで…

第13集 全身麻酔・手術・入院

第14集 ワンコを育てる家族が注意する事は何?トラブルを防止しよう!!

第15集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(仔犬編)

第16集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(成犬編)

第17集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(老犬編)

第18集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 1

第19集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 2

第20集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 3

第21集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(前編)

第22集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(中編)

第23集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(後編)

第24集 動物取扱業者がしたい

第25集 動物取扱業である販売業者が犬を売ってくれない。

第26集 迷い犬事情
        
第27集 暑い季節に起こる病

第28集 人間が育てるワンコの目元表情は愛豊かに変わる
        
第29集 仔犬が我が家の子になった

第30集 こんな事態に大ショック!!(業者編)

第31集 こんな事態に大ショック!!(一般家庭編)