こんな時どうしたらいいの?

そんな時にかぎり・・・動物病院が休診日だったり
深夜だったりと・・・不安感いっぱい・・・

あっそうだ!!この子を販売したショップや繁殖者に
聞いてみようと相談すると無愛想な対応(−−。)に
ショック聞くんじゃあなかったと後悔

愛犬家同士のトラブルこんな時どこに相談すればいいの?
信頼してこの子を譲って頂いたのにその信頼は今は無く
相談したい犬専門業者も知らず・・・

動物病院で症状や今後の事を聞きたいのに
何故かそこにはバタバタとした忙しそうな聞けないオーラが・・・

動物愛護団体に相談するのはどの様にしたらいいか?
その質問の仕方さえわからず・・・

愛犬家としてこの子を家族の一員として思うから
家族としてこの子に出来る限りの事をしてあげたい。
それが家族の責任と思っています。

そしてこの子と共に愛犬家として明るい日を多く送りたいです。
その声の多さにこの度このコーナーを立ち上げました。

一人でも多くの方々とその御愛犬により作られたコーナーです。
動物愛護法により多くの動物が幸せになる事を願い。

だから・・・時々・・・実話ぶっちゃけトークします。
実話エピソードもお話しする事あり。
その為にリアルな内容の文章になる事もあります。

どうぞご了承下さいませ。

何故なら動物取扱業登録証を得ているものは
御愛犬家の方々の愛する御愛犬の命の応援団となるべき
そうこの私チームホソノJPは思うから。。。

スタッフと共に獣医師のご協力を頂きこのコーナを
毎月作成して行きます。

1つの命でもそこに安心感を少しでも与えられたら。。。
そう願いながら。。。(^^) 



第27集 暑い季節に起こる病


暑い季節に起こる病・・・その病は色々で完治が難しい病もあります。
簡単にこんな病がある、と短期間の年数では知る事は出来ませんでした。
当方ではこの暑い季節に起こる病をここ3年の月日ではありますが
愛犬家の育てる大事な愛犬が・・・
こんな病となった・・・とご相談された症例から
どの様な事をアドバイス出来るか?
予防対策は?配慮は?と、ここ3年の月日で行った事実を
皆様にこの度お知らせいたします。
もしも・・・この暑い季節
お宅の愛犬にこの様な近い症状があれば是非参考にされて下さい。



  
(1)症例その1より

暑い季節前の穏やかな春から起こるアレルギー症状は何故?

この子の場合は、成犬なのに仔犬の平均体温ぐらい常にある状態
通常の成犬体温より1℃高い状態の日々です。

人間でこの状態をわかりやすくいうと
大人になり常に微熱がある状態で過ごしているといえます。
食欲は通常の子の様にはありません。
微熱が生じるアレルギーを起こす日々が続けば
耳内部に痒みを伴う恐れありの
この写真は耳内部の痒みからの赤さがある写真です。
この子の場合は仔犬の頃はもちろん
他の通常の成犬体温より1℃高い体温だとすれば
高熱が生じているといえるでしょう。

その高熱続きの日々が多ければ、外耳炎という症状もあったはずです。
耳の中の痒みが生じるとこの写真でわかりづらいと思いますが
耳の後ろの後頭部を足で掻く行動も多くしますので
掻く部分は毛が少なくなります。
布材質の様な物で顔周りもこすり次第に
瞼の上の毛も少なくなります。

手足を動かす関節周りの筋肉が血行良くなれば
痒みを生じてしまうケースもあり
食材によってはアレルギーを更に引き起こす事さえあります。
当方では直ちにこの子の体温を調べ
痒みが治まるシャンプー法を行いました。
体温を調べた上でこの子は純血犬種なので血統証明書を確認し
先祖近親交配を調べると
先祖にとんでもない!! 極近親交配で生まれた
先祖がいる事を確認!!
一見写真では酷いアレルギー症状には見えませんが
家族の育て方と配慮の悪さによっては
油断出来ない危険度の高い身体である事を
この子の家族に伝えました。

伝えた上で、今後はこの子の育成を考える日々となるので
この子の身体はもう大丈夫だよ、との安易な発言は
残念ながらこの子の生涯にわたり出来ません。
ただ1つわかる事は成犬になり、この子がより強く生きようとする
身体がここにあるといえます。

強く生きようとする身体は春の暖かさから過剰に反応を現します。
そして暑い夏に更に過剰に反応します。
全身にアレルギー症状が起こらないように最小限のアレルギーで
抑える方法にこの子の家族は今。。。
当方のアドバイスに従い取り組む育成でこの子を
育てていらっしゃいます。

暑い夏。。。酷いアレルギーで辛い身体にならず良かったね。
この様なアレルギーは湿度の高さも悪化に繋がります。
春・・・そして・・・梅雨・・・そして・・・暑夏
悪化状態が酷くなる一方のアレルギー症状
先祖危険遺伝子からのアレルギー発症といえるでしょう。
生涯この子の場合はアレルギーを持つ身体のまま
従ってこの子を育てる家族はこの子の身体を1番に知る必要性が
あると いえます。
この必要性は、深い愛情が家族になければこの子の身体を救えません。
犬繁殖(ブリーディング)をされる皆様
身体に対して慎重なる繁殖をお願い申し上げます。
この子を育てられる家族はこの子の身体を
とても大事にされています。
縁あってうちの子になった子。。。その言葉は
多大なる愛情の深さがあります。
この子の身体について不安な気持ちを持たれた際は
今後は当方でアドバイスを致します。

しかし・・・
この様な繁殖でこの子の身体を苦しめる事態には正直
私自身怒り心頭です!!
反省して下さい。



(2)症例その1より

両耳の毛が抜け落ちる脱毛・・・


(幅広く耳の皮膚皮から剥がれる皮膚)



耳の皮膚の皮
痛みも痒みも出血もありません。

(耳の皮膚皮から剥がれた耳は毛が無くなる)

毛穴は何処にあるの?毛は生えるの?と不安になりますが
数十日経過すると毛は生えてきます。

この様なケースは甲状腺機能・ホルモンバランスの低下から
起こるケースや
食事をしても体内にカルシウムという栄養素が吸収されず
体に摂り入れたカルシウムがそのまま尿と
一緒に出てしまうケースがあります。
カルシウム不足の体は熱中症をはじめ、あらゆる病も発症させます。
また長年の脳の病などから微熱が続く日々で
体力が消耗した時に皮膚が部分的に脂っぽくなります。
特に脂っぽくなる体の部分が耳の皮膚外部
中には喉や首の左右対称や脇腹左右という事もありますが
この部分の脱毛はこの症状に関する病の他
重病のケースもありますので
血液検査と尿検査を行い医師に診察してもらいましょう。
春から夏そして秋に多いこの様な脱毛は
安易に考えてはいけません。




(3)症例その3より

いつも同様にブラッシングをすると突然大量のフケが・・・

極度の脱水状態に換毛期が重なれば、
この様なケースはよくあります。
暑夏にもっとも多いと思います。
日頃吠えない子はお水を飲む分量が少なく
必要な水分量が欠けています。
また食が細い、食欲にムラがある、
食欲不振やドカ食いは腎臓に負担あり
極度の脱水から酷い便秘を起こし
便はまるで・・・硬い石かっ!という様な硬さで
自力で便を出す事も出来ない日々が数日が続くと
この様な症状として皮膚はフケだらけ・・・
不衛生なシラミ生息の場では
フケを好み食べるシラミが大量に毛に寄生する恐れあり
10日に1度必ずシャンプーを行い
フケの無い状態にして予防薬を点薬しましょう。
極度の脱水状態は、血液検査で調べる事が出来ます。
脱水状態が酷い場合は点滴治療を行うと良いでしょう。
自力で便を排便出来ない場合は、医師が診断の上に
処置を行われると思います。

しかし、この処置を行う場合に心臓病や脳の病がある子は
発作や痙攣を起こす事もありますので医術優れる医師を
頼られて下さい。



(4)症例その4より


現在犬の30%がアレルギーを持っているといわれる現在は
梅雨から暑夏に皮膚トラブル


(乳周りの皮膚トラブル)

発情前や発情中や発情後に多い♀のアレルギー症状
乳周囲が炎症を起こしています。
細菌がつき悪化しない様に直ちに医師に診てもらいましょう。
悪化すると乳腺炎を起こしたり
微熱を伴う事もありますので早急に動物病院へ

(お腹の部分の皮膚トラブル)

吸引性のアトピー皮膚炎というケースです。
中には食物アレルギーというケースもありますが
この様な症状は生後1年半から生後3年半までに多く見られる
アレルギー症状だといえます。
本来この年齢は生殖機能が盛んな時期
去勢手術や避妊手術を行った子は、この時期ホルモンバランスの
乱れが起こる事もあり、この様な酷いアレルギー症状に悩まされる
事もありますが
一時的なアレルギー症状だったという子も多くいます。
心配な時は医師の診察の上
血液検査をされると安心です。

(足の裏といわれる肉球部分の皮膚トラブル)

汗腺といわれる部分は本来、犬は肉球にしかありません。
暑さから多汗となります。
肥満という事で多汗というケースは最も多く
また急速急激なダイエットを行うと体に負担が生じますので
多汗となります。ダイエットは徐々に行いましょう。
また日頃から散歩を楽しみにして、散歩で排尿排便を行う子は
急いだ足取りで前足に力をこめて歩くケースが多く
その前足のどちらかに強い力がくわわる事から
力が最も入る肉球に、歩く度に暑い時期の路面は摩擦が起こり
低温ヤケドの状況においては痛みを伴う場合もあるため
前足を床につけない態度をします。
見た目には赤く腫れ上がっていない肉球でも
暑い時期は、痛みがある様に前足を床につけづらい態度の時は
散歩後は足をぬるま湯で洗ったり濡れタオルでふかず
水のみで足を洗ってあげ、タオルで洗った足を抑える様にして
冷風でよく乾かしてあげましょう。
それでも前足に違和感がある場合は他の悪症状という事もあるので
医師の診察を必要とします。
また多汗からアレルギーを持つ子は
酷い痒みがある為
自分で舐めたり咬んだりします。
そのため出血したり腫れ上がったりというケースもありますので
この場合は早急に動物病院へ



(5)症例その5より

暑い夏・・・最も恐ろしい病それは熱中症

私達人間と違い、ワンコは靴など履き路面を歩く事は出来ない・・・
土の上の温度以上に高温なのはアスファルトそしてコンクリートの路面
暑夏とんでもない高温となっているのをご存じでしょうか?
温度27度以上で熱中症になります。
体力の弱い子・・・ 
幼犬老犬だけでは無い
食欲不振 黒い毛色 短鼻犬種
体高の低いワンコにとって暑夏の外は熱中症は多い病です。

まずこのペットシートに排尿した尿の色を見て下さい。
通常の状態だと尿の色は日頃
薄いか?濃いか?
この様な状態です。


溶血(ようけつ)状態とはどの様なものか?
貴方はご存じですか?
排尿をしたいとか排尿をするとかいう気は・・・まったく無いのに
尿道から血が流れ出る状態です。
リアルではありますが
このペットシーツの溶血写真を見て下さい。

(溶血写真) 

熱中症から溶血を起こしたワンコは
この溶血状態に対し痛みなども無く
唖然としておりました。
呼吸の苦しさとただならぬ高熱の苦しさ
自分の体が動けない状態の辛さが全身に
苦痛を与えている状態なので溶血を起こした自分自身に
何が更に起こったのか?理解出来ない状態
溶血を大量に起こした自分のお尻周りが
何?冷たい感覚なんだけど・・・という状態です。
この様な溶血が起これば一気に体内の血液が
表に出た状態なので貧血状態は酷く起こります。
一瞬にして体に寒気が襲ってきます。
集中酸素室(ICU)で即点滴治療が必要となりますが
ステロイド剤を使用しますので
肝臓や腎臓に負担は伴います。
貧血状態が酷い場合は更に輸血が必要ですが
輸血によっては血液不適合であるケースが多くあります。
輸血により助かるわずかな数パーセントに
命を託すしか手段は無く
心臓が正常な状態になってくれるのを
期待するしかありません。

しかし血液不適合が起これば
心臓は一瞬にして心停止を起こし
その心臓は2度と動いてはくれません。
今日・・・今・・・今・・・意識あり
元気に再びなれるかもしれないと期待したのに・・・
涙するしかありません。
そんな辛い死が訪れてしまう結果となります。

また熱中症から命が助かっても
熱中症から脳に強いダメージを与えるケースもあります。
熱中症から脳炎が起こったという状態も少なくありません。

思考能力がまったく無い状態
目が見えない
耳が聞こえない
自分が何なのか?家族の事さえわかりません。
その態度と表情は・・・
この子はうちの子?別犬では?
この様になった愛犬の介護は心痛と苦労の連続です。

あっ!熱中症になったかも?と思えば
体を冷やす事が大切なのですが
一気に全身を冷やす事は犬の体の状態によっては
即ショック状態を起こす事もあります。
怖いのが突然の心臓発作です。
詳しくは知識ある人に正しく聞き
予防対策を知る事と万が一の応急処置を事前に聞く事を
お勧めいたします。



(6)症例その6より

エアコンなどで喉や呼吸器が弱くなり心臓病からの咳で
気管虚脱になるケースや
犬の風邪(ケンネルコフ)の咳の酷さから幼犬老犬は
気管虚脱になってしまうケースも

咳というのも安易に考えてはいけません。
早急に医師の治療を必要とします。




(注意事項)

温暖化の今
体外寄生虫の予防をしましょう。
怖い病からアレルギーを起こす症状まで
それはさまざまです。
予防法、予防薬についてはどの様ものがあるのか
きちんと理解して行って下さい。

温暖化の今・・・
暑い季節は心配です。
死に繋がる病で無くても安心は出来ません。
とにかく何の病でも常日頃
家族が愛犬の状態を正しく把握する事が必要です。



愛豊かな愛犬家の貴重な思いやご意見 お待ちしています。







バックナンバー

第1集 食べない。飲まない。

第2集 血統証明書(前編)

第3集 血統証明書(後編)

第4集 皮膚トラブル(前編)

第5集 皮膚トラブル(後編)

第6集 生と死の認識そして愛情責任とは(前編)

第7集 生と死の認識そして愛情責任とは(後編)

第8集 痙攣・発作・失神・意識が無い

第9集 命を最後まで見つめる大切さ

第10集 ワンコの成長での心 その心理は?

第11集 貴方にとって愛犬の存在とは・愛犬にとって貴方の存在とは

第12集 捨てないで…

第13集 全身麻酔・手術・入院

第14集 ワンコを育てる家族が注意する事は何?トラブルを防止しよう!!

第15集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(仔犬編)

第16集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(成犬編)

第17集 手足骨関節異常あり。この子は生涯の持病なの?手術が必要な体なの?(老犬編)

第18集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 1

第19集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 2

第20集 仔犬を誕生させたいと望む前に知ってほしい。 3

第21集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(前編)

第22集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(中編)

第23集 こんな時は・・・どう思う?どうする?(後編)

第24集 動物取扱業者がしたい

第25集 動物取扱業である販売業者が犬を売ってくれない。

第26集 迷い犬事情